北島北部の谷を覆う降雨林と不思議な巨岩群を見に行ってみましょう。
ワイレレ・ボールダーズに行くと、先史時代に足を踏み入れたような体験ができます。1.8kmほどの範囲に、無数の溝が入った玄武岩が所狭しと転がっています。
玄武岩の層は280万年ほど前に近くのカイコヘにあった火山が噴火した際にできたものです。その後長い時間をかけて雨水の浸食を受け、ワイレレ渓谷が形成されました。玄武岩の下は柔らかい粘土質の地層になっていて、それが先に流されていったために上の岩盤が崩れました。大きなものでは直径が30mもあります。
くっきりと刻まれた溝は水の流れによるものと見られています。また、付近には立派なカウリの木々が生育しており、カウリの枝や幹を伝って地面に達するまでの間に雨水には有機物のもたらす酸が溶け込みます。それが溝状の浸食を促進する一因となったことも分かっています。溝は深いもので750mmあります。
ワイレレ渓谷と巨岩群の素晴らしい眺めを見る遊歩道は歩きやすいように整備されています。トラックの組み合わせ次第で40分程度から2時間までで楽しめます。
ワイレレ・ボールダーズへ行くには、ホキアンガのホロイケの南3km辺りでマクドネル・ロードに入り、突き当りまで進んでください。
公園は通年日中にオープン。入場料がかかります。
詳しくはウェブサイト www.wairereboulders.co.nz (opens in new window)を参照してください。