素晴らしいビーチの数々と興味深い遊歩道が楽しめるモトゥイへ島は、オークランドから日帰りで訪れることができます。
オークランド中心街からわずか16kmのところに浮かぶモトゥイへ島には、ハウラキ湾でも屈指のビーチがいくつもあります。白い砂浜、透き通った海、静かな入り江に恵まれ、基本的な設備も整っているので、日帰り旅行やキャンプに人気の目的地となっています。海岸沿いやなだらかな草原の中の遊歩道を進んでいくと、ハウラキ湾と周辺の島々の広大な眺めが楽しめます。沿道には島の歴史を物語る痕跡も多々見られます。
島ではほぼ1世紀にわたりヨーロッパ系移民が農業を営んでいましたが、その前は多数のマオリの人々が居住していました。1872年にはオークランドの検疫所として利用されました。島に残る墓地は、しょうこう熱やインフルエンザで亡くなる人が少なくなかった過酷な時代を今に伝えています。1914年、島は捕虜収容所になりました。収容所時代で最も悪名高い人物といえば、二度脱走し二度捕まったフェリックス・フォン・ルックナー伯爵でしょう。第二次世界大戦中はモトゥイへ島は海軍の練兵場となりました。
近年になってからは環境保全省とボランティアが協働し、害獣を駆除したうえで3万株を超える在来種の植物の苗を植えて、野鳥やトカゲ、昆虫が生息できる環境が再生されました。2005年、絶滅が危惧される固有種の野鳥サドルバック(セアカホオダレムクドリ)20羽が島に放たれ、1年目から自然繁殖が確認されています。10年にわたる再生計画には、遊歩道の整備やマオリのパ(要塞)跡の修復も含まれています。
島のキャンプ場に宿泊する場合は予約が必要(opens in new window)です。10月から4月はフェリーの定期便が毎日運航しています。冬は便が少なくなります。詳しくは360ディスカバリー(opens in new window)にて確認してください。水上タクシーの手配は通年可能です。
基本情報: お手洗い、キャンプ場(環境保全省にて要予約)、フェリーの便(時期により限定的)あり