世界中の釣り人にとってニュージーランドは「天国」そのもの。湖や渓流はもちろん、海釣りも船、磯ともに楽しめ、沖のポイントに出れば豪快なゲームフィッシングも体験できます。
1万5千キロ以上もの海岸線を有する島国、ニュージーランドでは、フィッシングは人気のスポーツでもあり身近に楽しめるアクティビティでもあります。ニュージーランドでフィッシングをする最大の魅力は、魚のサイズが大きく、パワフルな釣りが楽しめること。なかでも美しい景観に囲まれた湖や渓流でトラウト(マス)を狙うフライフィッシングはニュージーランドならではのユニークな体験です。
フライフィッシングの主な対象魚はレインボー・トラウトとブラウン・トラウトです。日本のものよりも大型で、経験豊富な人でも十分挑戦しがいがあります。釣り場の多くは国立公園や自然保護区など広大なエリアに点在し、ほかの釣り人と遭遇することもほとんどありません。これら淡水魚を釣るにはライセンスが必要です。ライセンス料は場所や日数によって異なりますが、それほど高額ではありません。解禁となるのは場所によりますが10月から4~6月までです。フライフィッシングおすすめのスポットは、北島のロトルア湖やタウポ湖とその周辺、特にトンガリロ川は好スポットとして有名です。南島ではワナカ湖周辺やクルーサ川が有名です。クライストチャーチに近いワイマカリリ川やラカイア川は遡上するサーモンが狙えることで知られています。ボートからのトローリングなら、禁漁期間がなく年中楽しめる湖もあります。地元で登録されている釣りガイドを手配すれば、ライセンスの入手だけでなく、お気に入りのスポットへも案内してくれるでしょう。
海の船釣りは12月から6月までがシーズンです。ノースランドのベイ・オブ・アイランズやトゥトゥカカを出発し、北東海域を目指せば、ヒラマサやマカジキ、マグロといった大物も狙えます。北島にはスリーキングスとランフリーバンクスという世界有数の漁場が2つあります。ノースランドだけでなく全国各地でスナッパー(タイ)などを狙うフィッシングツアーやボートチャーターの手配ができます。ツアーなら釣具やえさの用意をすべて任せ、気軽に海釣りが楽しめます。釣りたい魚の種類や目的、所要時間に合わせて選びましょう。
シーカヤックを使ったカヌーフィッシング、大自然の中へ一気にアクセスできるヘリフィッシングも盛んです。自然との対話もフィッシングの醍醐味です。
どのタイプのフィッシングでも忘れてはならないのは、種類ごとに捕獲可能なサイズや数が細かく定められていることです。規定外の魚はすぐにリリースしましょう。