南島の西海岸に位置するミルフォード・サウンド / ピオピオタヒのそびえ立つ山々、流れ落ちる滝、そして息をのむような絶景は必見です。
ミルフォード・サウンドへは往復バスとクルーズがセットになったツアーや、現地でカヤックに乗るオプションがあります。トレッキングブーツを履いて、素晴らしい遊歩道に挑戦するのもよいでしょう。
観光には日帰りか1泊のクルーズが最適です。シーカヤックやダイビング、遊覧飛行でアドベンチャーを楽しんでもよいでしょう。ハリソン・コーブにある海中展望台を訪れると、黒サンゴや足が11本もあるヒトデ、繊細なイソギンチャクなどのいる海中の世界に親しむことができます。
カヤックに乗ると、この地域の壮大なフィヨルドを海面から見上げ、手付かずの水辺を探索する、忘れられない体験ができます。
ミルフォード・サウンドで常時流れている滝は、ボウエン滝とスターリング滝の2つだけです。前者はすぐ近くまでカヤックで行けます。 カヤック体験は、ロスコズ・ミルフォード・カヤックス(opens in new window) とサザン・ディスカバリーズのミルフォード・サウンド・クルーズ&カヤックツアーが提供しています。
本格的なアドベンチャーをご希望の方には、ダウトフル・サウンドで1泊2日のカヤック・アドベンチャーがあります。
ミルフォード・サウンドでは、フィヨルド特有の黒サンゴを見ることができます。生きている黒サンゴはその名前とは逆に白い色をしています。そこに他の海綿やサンゴ、クモヒトデなどが付着するため、黄色や緑、オレンジなどカラフルな万華鏡のような姿でよく見かけられます。このサンゴが黒くなるのは、死んだ後のことなのです。
黒サンゴは高さ5mまで成長することが知られており、ここでは水深わずか10m付近で見ることができます。その他、海綿、ヒドロ虫、サンゴ、ホヤ、外肛動物など、多種多様な生物もいます。
ハイキングやトレッキングの好きな方はぜひ、ミルフォード・トラックを歩いてみてください。テ・アナウ湖の北端から始まるこの4日間コースでは、世界でもひときわ素晴らしい自然を満喫できます。終点のサンドフライ・ポイントからは渡し船でミルフォード・サウンドの桟橋に移動することになります。
グレート・ウォークのシーズンは10月初旬から4月末までで、DOC管理下にあるミルフォード・トラックのハットは数ヶ月前から予約でいっぱいになります。ミルフォード・トラックでハイキングをしたい場合は、余裕を持って計画を立て、予約しておくことをお勧めします。
ミルフォード・サウンドへは、レンタカー、バス、クルーズツアー、飛行機など様々な方法でアクセスできます。
ミルフォード・サウンドへ向かう道の風景の美しさは、フィヨルドそのものに劣るものではありません。ミラー湖、ガン湖、モンキー・クリークなどで休憩を兼ねて短い遊歩道を散策し、フィヨルドランドらしい風景を楽しみましょう。なお、道幅が狭くカーブも多いので運転には注意が必要です。また、洪水や地滑りなどが生じやすく、冬には雪に覆われることもあります。ミルフォードに車で行くなら、事前に状況を確認して、時間に余裕を持たせて慎重に運転してください。
バスやクルーズのツアーで行けば、途中の素晴らしい景色をじっくりと楽しめます。ほとんどのバスが途中で停車して、写真を撮ったり景色を眺めたりする時間をとっています。
陸路で往復すると丸一日かかるので、拠点となる宿に1泊か2泊するつもりで計画しましょう。時間が限られている場合は、クィーンズタウン発着の遊覧飛行でミルフォード・サウンドに行くのが最も効率的です。
フィヨルドランドはニュージーランドでも特に雨の多い地域です。降水量が多いだけでなく、通年気温も低めです。統計によると、ミルフォード・サウンドは平均的な年で182日が雨だということです。
夏の日中の気温は通常18度、冬は4度くらいです。季節を問わず、防寒・防水に適した服装を用意しておきましょう。
ミルフォード・サウンドは雨の日にいっそう美しい風景の見られる所です。滝は雨量が多いほど勢いを増して大きくなり、山々の頂上に霧がかかると、神秘的なフィヨルドの美しさがさらに引き立ちます。ミルフォード・サウンドのクルーズでは水しぶきを浴びることがあるので、レインコートと防水シューズを着用して、その日その時のお天気で満喫してください。