トンガリロ国立公園内の活火山、ナウルホエ山の周囲を歩くコースです。クレーターや噴火口、溶岩流などが見られます。
活火山の周りをぐるりと歩く体験は生涯心に残る思い出になるはずです。山頂まで足を伸ばせば、最高の達成感が味わえるでしょう。トンガリロ・ノーザン・サーキットは、トンガリロ国立公園内でも最も美しい円錐形をしたナウルホエ山を中心とする周回コースです。現在は活動を休止していますが、1839年以降に61回も噴火したニュージーランドでも有数の活発な火山です。初日の行程はニュージーランドでも随一の日帰りトレッキングコースとして知られるトンガリロ・アルパイン・クロッシングとほぼ同じです。サーキットで歩くには時間が足りないという方は、日帰りコースを選ぶとよいでしょう。
1日目 ファカパパ・ビレッジ > マンガテポポ・ハット、8.5 km
ファカパパ村のインフォメーション・センターから100mほど下った辺りから歩き始めます。初日はいくつもの小川と岸辺、火山、大昔の溶岩流の跡などが主な見どころとなります。最後約1時間は古い噴気孔を迂回します。マンガテポポ・バレー・トラックとの分岐点まで来れば、ハットはすぐそこです。
2日目 マンガテポポ・ハット > エメラルド湖 > オトゥレレ・ハット、12.8 km
この日は急傾斜の登坂がありますが、中央台地やブルー湖、エメラルド湖といった火口湖の素晴らしい風景が待っています。この世のものと思えないような鮮やかな湖水の色は、地熱活動で表出した鉱物が溶けて流れ込んでいるために生じたものです。その後、谷に向かって下っていくと、オトゥレレ・ハットがあります。
3日目 オトゥレレ・ハット > ワイホホヌ・ハット、7.5km
ハットを出発後、いくつもの小さな谷川と野原を通り抜けていきます。ナウルホエ山のふもとを進み、ブナの谷を過ぎると、ワイホホヌ・ハット到着です。
4日目 ワイホホヌ・ハット > ファカパパ・ビレッジ、14.3km
タマ・サドルまで緩やかな上り道をたどります。尾根の近くには昔の噴火でできた美しい火口湖が2つあります。ファカパパ・ビレッジはここから徒歩約2時間です。途中、タラナキ・フォールズ・ループに入ると、坂を下りきったところから滝の眺めが楽しめます。その後川沿いに進むとファカパパ村に出ます。
トレッキング中
トラック上には環境保全省(DOC)が管理するハットおよびキャンプ場が3ヶ所あります。ハットやキャンプ場を利用する場合は、事前の予約が必要です。夏のシーズン中(10月〜4月)は早めの予約が必要です。こちらからオンライン予約(opens in new window)をするか、トンガリロ国立公園のビジター・センターで申し込んでおきましょう。
トレッキング前後
起点・終点となるファカパパ・ビレッジの宿泊施設は数に限りがあります。近くにあるナショナル・パーク・ビレッジには様々なタイプの宿泊施設がありますが、事前に予約しておくことをおすすめします。
1929年に建てられた趣ある歴史的建造物を利用したシャトー・トンガリロ・ホテルは豪華な客室と美味しいお食事を提供しています。
トレッキング専門のツアー会社がいくつもあり、ガイド付きのトレッキングを催行しています。以下はその代表的なものです。
このトラックを個人で歩く場合は、DOCで宿泊施設を予約する必要があります。料金はコースによって異なりますので詳ししくはDOCウェブサイト(opens in new window)をご参照ください。ピーク時期は早めの予約をおすすめします。