ティキティキにあるセント・メアリー教会は、マオリの伝統芸術を活かして造られた素晴らしい建物です。
ティキティキにあるセント・メアリー教会は、ニュージーランドで最も素晴らしいマオリ教会のひとつです。1924年に建てられ、1926年に第一次世界大戦で亡くなったナティ・ポロウ部族の兵士たちを追悼して献堂されました。
教会の装飾は、ヨーロッパとマオリの二つの文化が融合しています。構造は典型的なヨーロッパ式ですが、内装は大々的な彫刻や装飾が施された典型的なマオリの伝統芸術です。この素晴らしい内装デザインの立役者となったのはアピラナ・ナタ卿でした。
1920年代、ナタ卿はナティ・ポロウ族をはじめ先住民マオリの中で失われつつあった工芸技術を復活させるために個人的な運動を始めました。セント・メアリー教会は、彼の最初の取り組みのひとつでした。
教会の彫刻は地元のナティ・ポロウ族の彫刻家によって、トゥクトゥク(織物のパネル)は工芸家の手で編まれました。凝った装飾の説教壇は、テ・アラワ部族から教会へのコハ(ギフト)です。教会内の記念ボードには、世界大戦で命を落とした兵士の名前が刻まれています。東側にあるのはナタ卿を称えた記念碑です。ニュージーランド50ドル札の肖像はナタ卿です。