スチュアート島へはフェリーを利用
南島最大の都市クライストチャーチは豊かな歴史と自然が見どころです。エイボン川が静かに流れ、美しい庭園や公園の多いこの町は「ガーデン・シティ」の愛称で親しまれています。
エイボン川で伝統的なパンティングを楽しんだり、ハグレー公園の植物園を散策したりした後、午後はサムナー・ビーチでのんびりしましょう。バンクス半島まで足を延ばして野生動物を観察するのもおすすめです。アカロアでドルフィン・ウォッチングのクルーズに参加したり、ニュージーランド本土では最大のブルー・ペンギンのコロニーを訪れたりするのもよいでしょう。
美しいサザンアルプスの山並みを背景に一路南へ向かいます。最初の休憩地はアシュバートン。2本の川に挟まれ、フライフィッシングに絶好のロケーションです。博物館や工芸品のギャラリーも多いので釣りをしない人でも楽しめます。
ティマルではキャロライン・ベイのビーチや素敵な植物園を散策しましょう。さらに南に向かうと歴史あるオアマルの町に至ります。この町は美しい白い石造りの建物とスチームパンクの博物館で知られています。また、ここにはリトル・ブルー・ペンギンのコロニーもあります。
オアマルからダニーデンへの道中には、有名なモエラキ・ボールダーズに立ち寄るのをお忘れなく。地学に興味がある方には特におすすめのスポットです。
ダニーデンには市内のあちこちに多種多様な歴史的建造物が点在し、歴史好きにはたまりません。オルヴェストン邸やニュージーランド唯一の城、ラーナック城を訪れてみましょう。
豪華なビクトリア朝建築と並んでダニーデンの人気アトラクションとなっているのが野生動物たちとの出会いです。オタゴ半島のペンギンやアシカ、世界でも唯一、離島ではない本土に位置するロイヤル・アルバトロス(アホウドリ)の群生地を見に行きましょう。
午後にはトンネル・ビーチまでウォーキング。ここでは風と波によって侵食された砂岩の岸壁がドラマチックな風景を作り出しています。
ダニーデンを出て南へ90分走るとカトリンズに至ります。ここにはオットセイやアシカ、ヘクターズ・ドルフィンや数種のペンギンなど数多くの海洋生物が生息しています。近隣のキュリオ・ベイではジュラ紀まで遡る化石の森を見ることができます。
さらに南へ進むとニュージーランドで最も南に位置する都市、インバーカーギルに到着します。ここからスチュアート島(ラキウラ)行きのフェリーが出ているブラフまではほんの少しのドライブです。
スチュアート島の大部分は国立公園となっており、手つかずの大自然が広がっています。オーシャン・ビーチでのキーウィ探検ツアー、ウルヴァ島でのバードウォッチング、 ラキウラ・トラックでのハイキングといったアクティビティが人気です。
スチュアート島から本土に戻り、テ・アナウへ向かいましょう。
インバーカーギルからテ・アナウへは複数のルートがあります。少し距離は長くなりますが、リバートンとトゥアタペレを通るルートはより野性味があり、様々なアウトドア・アクティビティの拠点ともなっています。テ・アナウの手前で美しいマナポウリ湖に立ち寄るのがおすすめです。一方、国道6号線を使うルートは少し距離が短く、途中の町ラムズデンには風光明媚なサイクリングコース、アラウンド・ザ・マウンテンズ・サイクル・トレイルがあります。
テ・アナウはフィヨルドランド国立公園の玄関口となっており、ミルフォード・トラックのスタート地点にもアクセスしやすいロケーションです。ここでは湖のクルーズ、ハイキング、カヤッキング、テ・アナウ・ツチボタル洞窟ツアーなどが人気のアクティビティです。
ミルフォード・サウンドへ向かう道沿いには目的地に匹敵するほどの風光明媚な景色が広がっています。アベニュー・オブ・ザ・ディサピアリング・マウンテン(山が消えていく道)、ミラー湖、ホーマー・トンネルなど見どころが満載です。
ミルフォード・サウンドの壮大な滝や人懐こい野生動物は海上から見るのがベストです。カヤックをレンタルして海に出てみましょう。水中展望台のあるボートクルーズ(opens in new window)に参加すれば静かな水面下の世界を覗き見ることもできます。ミルフォード・サウンドの美しさを堪能するには1泊クルーズもおすすめです。海上で一夜を過ごし、大自然の中で目覚めるという素晴らしい体験ができます。
レストランや宿泊施設の選択肢が多いテ・アナウに戻って一泊するのもよいでしょう。
クィーンズタウン
絶景の中でアウトドア・アドベンチャーが楽しめます。
ミルフォード・サウンドまたはテ・アナウを出発し、エキサイティングかつ洗練された美しい山岳リゾート、クィーンズタウンへ向かいましょう。
クィーンズタウンの美しい環境の中で思い切り遊ぶ2日間です。自転車、カヤック、馬、四輪駆動車に乗って、あるいは数多く整備されたハイキングコースを歩いて美しい山岳風景を満喫してください。
クィーンズタウンにはジェットボート、バンジージャンプ、ホワイトウォーター・ラフティング、スカイダイビングなど、スリル満点なアクティビティが満載です。フード&ワイン・ツアーやスパ・トリートメントでゆったり過ごすのもよいでしょう。世界クラスのゴルフコースでラウンドするのもおすすめです。
ワナカには、南島に数ある高原の湖のなかでも特に美しく、心休まる風景が広がっています。マウント・アスパイアリング国立公園を探索したり、ボートでワナカ湖に浮かぶモウ・ワホ島を訪れたりしましょう。モウ・ワホ島では珍しい鳥、ブラフ・ウェカに会えるかもしれません。
ツイン・フォールズを登るヴィア・フェラータに挑戦すれば、目を見張るような風景とアドベンチャーを同時に楽しむことができます。固定されたハシゴやワイヤーを使い、滝が落ちる岩壁を登ります。午後はレストランでのんびりしたり、ブティックを覗いたり、ユニークなパズリング・ワールドを訪れたりしてゆったり過ごしてください。
ワナカの美しい山岳風景を後にして、ハースト・パスを越えればそこにはウエストコーストの豊かな降雨林が広がっています。この地方にはニュージーランドでも特に大きな二つの氷河があります。末端部が海の近くまで伸びるフォックス氷河とフランツ・ジョセフ氷河は世界でも特にアクセスしやすい氷河です。太古の氷河に削られたモレーンを辿る短い遊歩道を歩いて氷河を見に行きましょう。
ガイド付きの氷河ハイキングや遊覧飛行に参加すれば、氷河に触れたり、その前進・後退の跡を見ることができます。夜はフレンドリーなフランツ・ジョセフの村に滞在し、露天風呂でじっくり温まりましょう。
グレイマウスまでの道中にはたくさんのアトラクションがあります。マヒナプア湖の近くにあるウエストコースト・ツリー・トップ・ウォークでは森の中の高い木の上に設置された歩道橋を歩くというスリルあふれる体験ができます。その近くには、ゴールドラッシュの歴史豊かなホキティカがあり、今も開拓村の雰囲気が残っています。現在ではポウナム(ヒスイ)が採れることで知られ、彫刻家のスタジオやギャラリーが町のあちこちに点在しています。
シャンティタウンは1880年代のゴールドラッシュの町を再現したもので、ウエストコーストの開拓の歴史について知ることができます。グレイ川の河口に位置するグレイマウスは素晴らしい海の風景で知られています。自転車やカヤックに乗ったり、散策したりして午後を過ごしましょう。
海岸沿いをウエストポートまで進み、そこから内陸部へ。アベル・タスマン国立公園の玄関口であるマラハウへと向かいます。途中、プナカイキのパンケーキ・ロックスに立ち寄りましょう。3000万年前に形成されたパンケーキのような層が見られる奇岩群です。ウエストポート近郊にあるケープ・ファウルウィンド・ウォークウェイを歩けば、ニュージーランド・オットセイの群生地など、野趣あふれる海岸沿いの風景を見ることができます。
マラハウまで行けば、国内最小ながらも風光明媚なアベル・タスマン国立公園はすぐそこです。レンタルカヤックや水上タクシーで数ある美しいビーチのひとつへ出かけたり、オットセイと一緒に泳ぐシール・スイミングに挑戦したりしましょう。
アベル・タスマン国立公園からアート&カルチャーの町、ネルソンまでは1時間ちょっとのドライブです。この海辺の町には300人以上の現役アーティストが暮らしており、数多くのギャラリーがあります。美味しいレストランやワイナリー、魅力的な黄金色のビーチにもぜひ行ってみましょう。
長い日照時間のおかげでホップがよく育ち、国内でも特に地ビールの醸造が盛んな地域となりました。周辺の田園地帯をめぐるには自転車をレンタルするのがおすすめです。ネルソンと近隣の町を結ぶグレート・テイスト・トレイルをサイクリングしてみましょう。
カイコウラほど自然の見どころが多い場所はなかなかありません。様々な野生動物との出会いを楽しむ各種のツアーが催行されており、ミンククジラ、ザトウクジラ、ミナミセミクジラなどのクジラや人懐こいイルカの群れを観察できるホエール・ウォッチングは特に人気です。カイコウラ半島遊歩道を歩けば、オットセイの群生地やモリーモーク、アホウドリ、ウミツバメといった大型の海鳥を見ることができるでしょう。
カイコウラにいる間に、地名の由来にもなった名物のクレイフィッシュを食べるのもお忘れなく。「カイ」は食べ物、「コウラ」はクレイフィッシュを意味しています。
ニュージーランドで車を運転する前に知っておきたい重要なポイントを確認しましょう。