マウント・アスパイアリング国立公園とフィヨルドランド国立公園を結ぶこのトラックでは、空高くそびえる山々と壮大な渓谷、いくつもの滝と宝石のような湖が楽しめます。
ルートバーン・トラックは比較的短いトレッキングコースですが、風景の雄大さでは随一です。マウント・アスパイアリング国立公園とフィヨルドランド国立公園を結ぶ道を歩く間、空高くそびえる山々と壮大な渓谷、いくつもの滝と宝石のような湖が楽しめます。トラックの最高地点(標高1,255m)からの眺めは絶景です。
ルートバーン・トラックのある辺りはニュージーランドでも特に風光明媚で、氷河の残したフィヨルド、岩がちな海岸線、そびえ立つ崖、湖、滝が集まっています。森林は固有種の野鳥の宝庫です。トムティット、ロビン、ファンテイル、ウッドピジョン、ベルバードのほか、世界で唯一の山岳性オウム、ケアが生息しています。
周回コースではありませんが、グレノーキー郊外のルートバーン・シェルターかテ・アナウ側のザ・ディバイドのどちらからでも歩くことができます。5月~9月のオフシーズンは雪崩の危険性が高いため、避けた方がよいでしょう。
1日目 ルートバーン・シェルター > ルートバーン・フォールズ・ハット、8.8km
駐車場から吊り橋を渡るとトラックが始まります。美しいブナ林の中を歩きながら、ルートバーン渓谷を上っていきます。2つめの吊り橋を渡ると広大な草原に出ます。その後再びブナの森林に入り、さらに上り道を進みます。ひとつふたつと吊り橋を渡り、視界が開けるようになったら、眼下に壮大な渓谷が見渡せます。ほどなくルートバーン・フォールズ・ハットに到着です。
フライト検索
2日目 ルートバーン・フォールズ・ハット > レイク・マッケンジー・ハット、11.3km
朝から上り道をたどり、ハリス湖の流出口に向かいます。時折足を止めて、後方に広がるルートバーン渓谷の素晴らしい景色を楽しんでください。トラックの最高地点にあたるハリス・サドルまで長い上りが続きますが、一歩一歩が充実感をもたらしてくれるでしょう。美しいハリス湖は、天候によって深いブルーや濃いグレーに見えます。ハリス・サドル周辺は小さな湖沼が多数点在し、ダレン山脈、マデリーン山(2537m)、トゥトコ山(2746m)など、多数の山々に囲まれています。トラックはその先ホリフォード渓谷に向かって下りになります。低木林を抜けると、マッケンジー・ハットに到着します。
3日目 レイク・マッケンジー・ハット > ザ・ディバイド、12km
ハットを出てしばらく、木がまばらな草原を歩いていくと、壮大なアーランド滝(174m)が見えてきます。その先は緩やかな下りです。レイク・ハウデン・ハットは休憩にぴったりの場所です。一休みして再び上り坂を進んでいくと、キー・サミット・トラックとの分岐点があります。キー・サミットからは、フンボルト山脈とダラン山脈の壮大なパノラマ風景が見渡せます。 最後は銀ブナの森林の中を下り、ミルフォード・ロード沿いのザ・ディバイドに出ます。
トレッキング中
環境保全省(DOC)が快適なハット4ヵ所、キャンプ場2ヵ所を提供しています。シーズン中(11月~4月)は、ハットにマットレス、水洗トイレ、水、調理設備、燃料が常備されていて、監視員が管理しています。オフシーズンは燃料と水の用意がなく、監視員は不在となります。
ハットやキャンプ場を利用する場合は、事前の予約かチケット購入(シーズンにより異なる)が必要です。11月~4月のシーズン中は事前の予約が必要です。5月〜9月は予約は必要ありません。ハットのチケット購入および予約は全国各地のDOCビジター・センターで可能です。オンライン予約サービス(opens in new window)でも手配できます。
トレッキング前後
このトラックは周回コースではないため、往路と復路の移動手段を手配しておく必要があります。シャトル・バスの事前予約は簡単です。トラックの一端はクィーンズタウンに近いので、豊富な宿泊施設から選ぶことができます。もう一方の最寄りの町はテ・アナウです。こちらにも様々な宿泊施設があります。
トレッキング専門のツアー会社がいくつもあり、ガイド付きのトレッキングを催行しています。以下はその代表的なものです。
このトラックを個人で歩く場合は、DOCで宿泊施設を予約する必要があります。料金はコースによって異なりますので詳ししくはDOCウェブサイトをご参照ください。ピーク時期は早めの予約をおすすめします。