多くの人は、ラキウラ島がニュージーランドで最も隠された秘密だと思っています。でも、本当の秘密はシーフードです。その美味しさはまるで海そのものの味を感じるようです。
フランスにはチーズ、スイスにはチョコレート、そしてオーストラリアにはベジマイトがあります。しかし、ニュージーランドは広大な漁場を持ち、澄んだ海と豊かな海洋生物に恵まれています。この小さな島国の魚が、まるで水から飛び出したばかりのように新鮮に感じられる理由がここにあります。
茶色い棘の殻に覆われたキナは、まるで丸まったハリネズミのように見えます。ニュージーランド原産のウニは、好みが分かれる味わいであることは否定できません。「すべての海の幸をひとつにしたような味」と評されることが多く、濃厚で甘く、塩味があり、クリーミーで、まさに海そのものの風味です。その多様性は高く評価されており、岩場から取ったばかりのものを生でそのまま食べたり、クリーム状にしたり、揚げたり、衣をつけたり、燻製にしたり、ほぼ何にでもピューレ状にして楽しむことができます。収穫の最適な時期は、9月から11月の春です。
ニュージーランド産のクレイフィッシュはイセエビの一種です。ロブスターに似ていますが、頭部がゴツゴツとしていて、大きなハサミはありません。岩場や水深のある海底を好むクレイフィッシュはニュージーランド各地の沿岸部に生息していますが、カイコウラ付近は特に水揚げが多いことで知られています。クリーミーで濃厚な風味のクレイフィッシュは地元でも珍重されていて、クリスマスの休暇や特別なイベントの際に食卓にのぼることが多い食材です。
ニュージーランドは、世界のキングサーモン生産量の半分以上を占めています。澄んだ水で育てられたニュージーランドのサーモンは、その豊かでバターのような食感と高い脂肪分で世界中のトップシェフたちに称賛され、「海の和牛」という愛称で知られています。このサーモンは、マウントクック(アオラキ)、ワナカ、アカロアの冷たい水域で豊かに育ちます。漁の最盛期は12月下旬から3月にかけてです
大粒で縁が明るい緑色になっているグリーン・マッスル(モエギイガイ、パーナ貝とも呼ばれる、ムール貝の一種)はニュージーランド各地の沿岸部で通年収穫されています。流通しているマッスルの大半はマールボロ・サウンドやコロマンデル、ゴールデン・ベイ、スチュアート島で養殖されたものです。オレンジ色の部分があるのがメスですが、オスでも風味に違いはありません。白ワインとガーリックで味付けした蒸し焼きが一般的ですが、直火やオーブンで焼いても、フリッターにしても美味しくいただけます。
パウア(Pāua)は、ニュージーランドにしか生息しないアワビの一種です。ニュージーランドで最も持続可能な海産物とされ、ほぼどこでも味わうことができます。地元のフィッシュ&チップス店で紙に包まれて提供される場合でも、上品な会話とカトラリーの優雅な音が響く高級レストランで提供される場合でも、どちらでもその美味しさは変わりません。
ホタテもまた、ニュージーランドで広く親しまれている貝です。旬は7月から2月までです。ホタテ貝は全国各地にいますが、コロマンデルやノースランドの温暖な海を好み、穏やかな入り江の底の泥が堆積した場所に生息しています。オレンジ色の卵巣が付いているものはそのまま使うことが多く、しばしば前菜の主役になっています。ニュージーランドのホタテには豊かな甘みがあるので、バターで焼くだけで美味しく食べられます。
ぷっくりとしてみずみずしい大粒のニュージーランド産カキは、世界でも最高級と評判です。4月から12月までよく肥えた身が楽しめますが、特に10月から12月にかけては、よりクリーミーな食感を楽しむことができます。ブラフ・オイスターはニュージーランドで最も大きな種のカキです。一般的なものよりも味が濃く、肉厚で手のひら全体を覆うほどの大きさがあります。カキは新鮮なものを殻から出してすぐに生食するのが一番です。
スナッパー(Snapper)は、マオリ語でタムレ(Tāmure)と呼ばれ、ニュージーランドで最も人気のある魚です。スナッパーの身は白く、ほんのり甘く、柔らかな風味が特徴です。赤い鱗と海底を歩くための足を持つグルナード(Gurnard)も人気の魚です。グルナードは、調理しても形を保つしっかりとした白身を持つ美味しい魚です。また、カハワイ(Kahawai)の濃い色の身は、マヌカウッドチップで燻製にされ、その後フィッシュパイに加工されることがよくあります。冬の間、ブルーコッド(Blue Cod)はニュージーランド南部で豊富に獲れます。ブルーコッドのフィレは厚みがありながらも繊細でフレーク状になり、シーフードチャウダーによく使われます。
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