注記:DOCが2023/2024年シーズンに向けて導入した予約システムでは、トンガリロ・アルパイン・クロッシングの利用枠に制限が設けられており、希望者は事前の予約が必要になっています。詳しくはこちらから
トンガリロ、ナウルホエ、ルアペフの3つの火山を中心としたトンガリロ国立公園は、ニュージーランドで最もドラマチックな風景が見られる場所です。
トンガリロ国立公園に訪れる価値があるか迷う必要はありません。この公園の比類のない美しさは、アウトドアや自然の愛好家に生涯の思い出を残しています。
有名なトンガリロ・クロッシングや静寂に包まれたタラナキ滝など、どこへいっても魅了されるでしょう。
トンガリロ国立公園へのアクセスに関する最新情報については、環境保全省Facebookのトンガリロのページを参照してください。
1887年、ニュージーランドで最初の国立公園に指定されたのがトンガリロ国立公園です。そのちょうど100年後、先住民マオリの人々にとっての文化的な重要性と比類のない自然の美しさが認められ、ユネスコの世界複合遺産に登録されました。アオテアロア・ニュージーランドに3つしかない世界遺産のひとつであるだけでなく、世界で初めて複合世界遺産となった貴重な存在です。
8万ヘクタールを有するこの公園では、エメラルド色の湖、古い溶岩流、噴気の続く火口、色とりどりのシリカのテラス、独特の高山植物群など、火山により形成された造形は、自然の芸術品とも言える目を見張るような美しい景観と多様な自然環境に恵まれています。
ルアペフ山、ナウルホエ山、トンガリロ山の3つの火山は、馬蹄形をした太平洋周囲を取り巻く「環太平洋火山帯」を構成するタウポ火山帯の南限にあります。
200万年前に始まった火山活動は現在も続いています。最終氷河期以前にさかのぼるルアペフ山とトンガリロ山は、世界で最も活発な複合火山です。ルアペフ山が最後に噴火したのは1996年です。ナウルホエ山は地質学的には独立した火山というよりは「火道」とみなされています。最後に噴火したのは1975年です。
トンガリロ国立公園を訪れる前には、現在の火山活動の確認が不可欠です。
トンガリロ・ノーザン・サーキットの沿道には、環境保全省(DOC)(opens in new window)がグレート・ウォーク用に運営するハット(山小屋)が4軒あります。DOCが管理するハット(サービス付きかベーシック)は公園内の他の場所にも多数あります。
国立公園内に位置するファカパパ・ビレッジ では、キャンプ場、ロッジ、モーテルなどの宿泊施設が利用できます。
その他、トゥランギ、ナショナル・パーク、オハクネ、ラエティヒ、タウマルヌイといった周辺地域の町にも、様々なタイプの宿泊施設があります。
どのタイプであれ、ピークシーズン(12月から3月)には事前に予約しておくのが得策です。
アクセスの手段はいくつかあります。
トンガリロ・アルパイン・クロッシングは所要7~8時間で、起点と終点は山を挟んで反対側に位置しています。よってDOCはトンガリロ・アルパイン・クロッシングへ行く人々にシャトルバスか送迎の手配をしておくことを勧めています。
シャトルバスは国立公園と近隣の主要な町を結んでいます。主な発着場所は、ファカパパ・ビレッジ 、オハクネ 、タウマルヌイ 、 トゥランギ 、タウポ です。予約はビジターセンター(isite)か、オンライン(opens in new window) でできます。宿泊施設によってはシャトルを運行している所もあります。
国立公園の近隣には小さな町が点在しています。西側の主な玄関口となっているのは、ファカパパ・スキー場 の近くにあるファカパパ・ビレッジ です。南側にはトゥロア・スキー場に近いオハクネの町があります。マンガテポポとケテタヒの駐車場はスペースには限りがあり、先着順で予約はできません。しかも毎年10月下旬の連休から5月までの間は最長4時間の駐車規制があり、係員がその遵守状況を随時チェックしています。
最寄りの空港はファカパパ・ビレッジから車で1時間20分のタウポ空港です。タウポ(opens in new window)の観光と組み合わせた予定を立てるとよいでしょう。