編み物、彫刻、タトゥーといったマオリのアートは、伝統工芸の誇りを今に伝えつつ、斬新な発想と新たな素材を取り入れながら進化し続けています。
トイと呼ばれるマオリのビジュアルアートは、編み物、彫刻、タトゥーそして絵画という4つの造形を中心としています。
これらのアートは単なる装飾品以上の意味があります。マオリアートは精神性の高いものとして扱われていました。ヨーロッパ人の入植以前、彫刻、織物やタトゥーは歴史、先祖、伝説といった情報を形にして記録し、伝えていくものでした。
マオリのアートを間近に見られる文化施設やアトリエはニュージーランドの各地にあります。ロトルアのテ・プイアはその一例で、工芸・彫刻学校でアーティストの制作活動を見学することができます。実際に体験してみたい場合は、フラックス編みや彫刻の手ほどきをしているワークショップに参加するとよいでしょう。
才能豊かなマオリのアーティストが手がけた作品は、全国各地の美術館、アートギャラリーに展示されています。伝統的なデザインの作品も、現代的なスタイルの作品も購入が可能で、世界の収集家が多彩な作品を手に入れています。歴史を伝える芸術品はテ・パパやオークランド博物館などの博物館で見ることができます。
どんな方法であれ、マオリのアートはとても興味深い世界を知るきっかけとなります。自分のためのタオンガ(宝物)を見つけてお土産にしてもよいでしょう。