ロトルアの中心街にある公園を散歩しながら、音をたてて蒸気をあげる噴気孔や沸き立つ熱泉などの地熱活動を見てみましょう。
ロトルア市街地の北端に位置する公園は迫力いっぱいです。遊歩道に沿って進んでいくと、活発な地熱活動をあちこちで見ることができます。
柵の反対側に入らないようにすれば安全に楽しめますが、まれに突如新しい噴気孔が現れることがあるので、周囲に注意しながら歩いたほうがよいでしょう。2001年に新しい噴気孔が誕生した際は、フットボール大の泥と岩石が突如地上10mまで吹き飛ばされました。その2年後にも似たようなことがあり、目撃した人々にとっては嬉しいハプニングとなりました。
初期マオリの時代にはこの公園に小さな湖があり、タオカフと呼ばれていました。伝承によると、クイアラウという名の美しい娘がこの湖で水浴びをしていたところ、タニファ(伝説の怪物)が現れて湖底の隠れ家へと娘を連れ去ってしまいました。 これに怒った神々は、タニファを退治するために湖を沸騰させました。以来、熱水と蒸気の噴出するこの地熱地帯は亡き娘にちなんで名付けられ、若干の変化はしたものの、クイラウと呼ばれている、ということです。