私たちはニュージーランドへ渡航する旅行者のみなさまに安全で楽しい時間を過ごしていただきたいと願っています。

ニュージーランドは犯罪率が比較的低く、風土病や伝染病もほとんどなく、医療水準が高いので、概して安心して旅行できる国と言えるでしょう。しかしながら、自身の安全や所持品の管理については、他国の旅行中や自国にいる時と同じように注意を払う必要があります。パスポート、クレジットカードなど重要なものはコピーをとって、オリジナルとは別に保管してください。デジタルカメラやタブレット、スマートフォンなどの貴重品は、モデルや製造番号、シリアルナンバーなどを控えておきましょう。緊急の場合には111をダイヤルしてください。

自分の身は自分で守る

  • 携帯電話を持ち歩き、危険や脅威を感じたら、すぐに111番へ。通話は無料です。
  • 可能な限り信用できる人と行動を共にし、一人にならないようにしてください。
  • ヒッチハイクなど見知らぬ人と車に乗り合わせるような状況は避けてください。
  • 日が暮れたら明るく人通りのある場所を選んで行動して下さい。近道のために公園や狭い通路などを通ってはいけません。帰りにはタクシーを利用するか、知人の車に乗せてもらうようにしましょう。
  • 見知らぬ人から提供された飲み物は断りましょう。また、飲み物を置いたまま席を離れないでください。
  • 緊急時に役立つ救急用品を持参しましょう。
オークランド
Safety briefing before ziplining, オークランド

所持品の管理

  1. 宿泊先の客室を出るときや車を離れる際は戸や窓をきちんと閉め、必ず施錠してください。
  2. 貴重品の管理は特に厳重に。宿泊先に安全金庫や貴重品預かりがあれば利用しましょう。駐車した車の中に貴重品や重要書類を置いたままにしてはいけません。
  3. 荷物やカメラ、財布などを置いたままその場を離れてはいけません。特に、空港やフェリーターミナル、バス停、駅などの公共の場では要注意です。同行者にそばで見ていてもらうなどの対策を。
  4. 大量の現金や高額なジュエリーを携行しないようにしましょう。
  5. ATMを利用する場合は、できるだけ昼間に少額を引き出すようにしてください。暗証番号を他人に見られないように操作中の手元は隠しましょう。
  6. 車内の目につきやすい場所に地図や荷物、ガイドブック、パンフレットを置いたまま車を離れないでください。一見して旅行者とわかると、貴重品を持参しているとの推測から狙われやすくなります。
  7. キャンピングカー利用の場合でも、できる限りキャンプ場に宿泊してください。

盗難にあった時、所持品を紛失した時は最寄りの警察署にすみやかに届け出てください。

ワンガヌイ
行き先のない橋, ワンガヌイ

ニュージーランドの自然環境で安全に過ごすために

ニュージーランド特有の自然は多くの旅行者にとって大きな魅力となっていますが、アウトドアにともなう危険性を軽視してはなりません。

市内の公園を歩くのと、国立公園の自然の中を歩くことは全くの別物です。行き先については入念に下調べをして、現地のDOC(環境保全省)ビジターセンターやi-サイトの観光案内所に助言を求めることをおすすめします。

  1. 携帯電話: 主要都市を離れると、携帯電話の電波は不安定になります。特に山岳地帯や森林に入ると電波は届かないと考えたほうがよいでしょう。万一に備えて、単独行動の場合は特に、位置確認のできるビーコンと電池式の無線機を持って出かけてください。
  2. 天候の急変に注意: ニュージーランドの天候は急速かつ極端に変化することがあります。朝は快晴でも、出発後に冷たい風雨にみまわれることは珍しくありません。山や森、海などへ出かける場合は、常に防寒具や雨具の準備をしておいてください。また、ニュージーランドは紫外線が強いので、日焼け止めと帽子も忘れずに。1日に四季があるとも言われる環境ですので、気象情報は随時チェックしてください。ハイキングやトレッキングに出発する前にはDOC(opens in new window)の気象情報で警報や注意報を確認しましょう。どんな予報も決して軽視してはなりません。
  3. 険しい地形: 市街地から離れたら、どんな「遊歩道」でも過少評価すると危険です。山岳地帯や国立公園、ブッシュウォーキングを楽しむには、相応の体力が必要です。自分の体力レベルに適したコースを選んで出発しましょう。また、アウトドアに適した衣服と履物の用意も必要です。安物のレインコートでは、森の中や風雨の強い時に十分な保温ができません。町を快適に歩ける靴でも、ぬかるみの続く道や岩場を越えて進むには不向きとなる可能性があります。 
  4. 万が一に備えて行き先を知らせておく:同行者以外の誰かに出発と帰着の予定を伝え、予定どおり戻らなかった場合の対応を依頼しておきましょう。行程の詳細を友人か環境保全省 (DOC) に知らせるとともに、捜索開始の想定日を指定してください。具体的な情報が多いほど、迅速な救出につながります。アドベンチャー・スマート(AdventureSmart)のウェブサイト(opens in new window)にあるアウトドア予定表の書式を利用する(opens in new window)とよいでしょう。
  5. あらゆる事態を想定して準備を万端に:上記のポイントはすべておさえてください。適切な装備はもちろん、緊急時にも対応できるだけの食料や水もそろえましょう。 アドベンチャー・スマート(AdventureSmart)のウェブサイト(opens in new window)に掲載されているアウトドアを安全に楽しむための注意事項(opens in new window)に従ってください。
  6. 道に迷ったらむやみに移動せず、シェルターとして利用できる場所を確保してください。夜であれば懐中電灯やカメラのフラッシュを使って合図を出すことができます。日中は目立つ色のものを使って、ヘリコプターで出動した捜索隊の注意を引くようにしましょう。

詳しくは、アドベンチャー・スマート(AdventureSmart)のウェブサイト(opens in new window)を参照してください。

水難事故を防ぐために

海に囲まれ川と湖も多いニュージーランドでは、遊泳やボート、フィッシングなど水に親しむアクティビティが盛んです。しかし、水難事故には十分注意をする必要があります。

ビーチや川、湖で安全に過ごせるよう、ニュージーランド水上安全局(Water Safety New Zealand)(opens in new window)アドベンチャー・スマート(AdventureSmart) のウェブサイト(opens in new window)を参考にしてください。

  1. 安全性に確信がもてない水場は避けましょう。
  2. 遊泳やサーフィンを単独でしてはいけません。寒く感じる時や疲れている時も避けること。
  3. 遊泳はライフガードが監視している旗の間で。事故の恐れのある浜辺では、普段、ライフガードによりパトロールが行われています。最も安全な遊泳エリアは赤と黄色の旗の間です。ライフガードの注意に耳を傾けてください。
  4. 子供を連れている場合は、子供から目を離さないでください。
  5. 潮の流れを把握し、強い潮の流れに極力注意してください。

助けを求める

ニュージーランドの緊急電話番号は111です。無料でかけられます。

警察や消防署へ緊急通報する場合や、救急車や捜索救援を呼ぶ場合には111をダイヤルしてください。日本のように警察と消防で番号が分かれてはいません。

ニュージーランドの主要都市、地方の都市や町にも警察署がおかれています。各警察署の連絡先は、地域別の電話帳に記載されています。

危険を感じたら躊躇せず警察に通報してください。盗難や犯罪はすぐに警察へ届けましょう。

携帯メール(テキストメッセージ)で安全確認

ニュージーランドの主要携帯電話会社3社(Vodafone, Telecom, 2degrees)では、海外旅行者向けにテキストメッセージのサービスを提供しています。

今現在いる場所や旅行予定をテキストメッセージとして7233(SAFE)へ送信しておくと、データベースに保存され、警察が必要なときにアクセスすることができるようになっています。

7233へ送信すると受信確認として、「危険な場合は111へダイヤルし警察に通報してください」という自動応答が返ってきます。

警察とニュージーランド政府観光局では、このサービスを利用するよう旅行者に勧めています。必要な場合に、家族や友人に、今どこで何をしているのかを知らせる有効な手段となります。

任意保険と事故補償制度

常識的な注意事項を守っていれば何事もなくニュージーランド旅行を楽しめるはずですが、もしも事故で負傷した場合、ニュージーランドの事故補償制度(ACC)が旅行者にも適用されます。

ニュージーランドでは事故の加害者や当事者に対し損害賠償を請求することができません。そのかわり、ACCが医療面の費用を補助することになっています。ACCは事故にあった旅行者がニュージーランドにいる間の医療費ならびに入院費の一部を補償します。

ただし、ACCがすべてを負担するわけではありませんので、任意保険に加入しておくことは重要です。

  • ACCは事故に起因するけがの治療やリハビリテーションの費用を負担しますが、一部費用は旅行者が支払わなければなりません。
  • ACCはたとえ事故が原因でも、遅延や短縮による旅行費用、帰国のための費用、自国での治療費用、そして治療中の給与保証を支払うことはありません。もちろん疾病は対象外です。

従って、出発前に個人で任意の旅行傷害保険に加入することを強くお勧めします。ニュージーランド国内の医療機関は公立、私立とも高水準のサービスを提供していますが、事故でACCが補償する場合を除き、すべて有料です。

医薬品と予防接種

旅行中に使用する医薬品を持ちこむ場合、税関で証明できるよう、かかりつけの医師に英文の処方箋を出してもらって持参してください。また、ニュージーランドで薬剤を入手するためには必ず医師の処方箋が必要となります。

なお、ニュージーランド入国に際して義務付けられている予防接種はありません。

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ニュージーランドでのドローンの使用について

ニュージーランドご旅行中にドローンの使用を予定されている場合は、使用に関する規則及び規制を事前に充分ご理解いただく必要があります。

詳しくはAirshareのウエブサイトでご確認ください。(opens in new window)

こんなコースもあります

雪山を安全に楽しむための注意事項