マウンテンバイクを借りてハンマー・フォレストを走り抜けてみましょう。森の中は、様々な木々が調和した植物のパラダイスとなっています。
四季を通して様々なアクティビティが楽しめるリゾートの町ハンマー・スプリングス(Hanmer Springs)の後ろ側には、美しいハンマー・フォレストの森が広がっています。 1901年に創設されたこの森林地帯には、中央ヨーロッパの山岳地帯で生育する、黒松、ノルウェーエゾマツ、落葉性カラ松、ハンノキ、ブナ、シラカバなどのほか、ラジアータ松やベイマツも伐採用の木として植えられました。外来種が本来自生していた原産種と交じり合ったこの森は大変ユニークな存在で、科学的見地から関心を寄せている人もいます。 原産種は常緑樹ですが、秋になると、ヨーロッパ種の落葉樹が鮮やかな黄色や赤色の葉をつけて、対照的な色合いで人々の目を楽しませています。 森林内には整備されたトラックが縦横に走っており、ハイキングやマウンテンバイク、乗馬などのアクティビティを楽しむことができます。 丸1日のアドベンチャーを体験したい場合には、6時間ほどかかるマウント・イソベル・トラック(Mount Isobel Track)を歩いてみましょう。このルートはクラレンス・バレー・ロード(Clarence Valley Road)の駐車場から始まり、ヨーロッパカラ松、ニホンカラ松の林を抜けて亜高山性のかん木地帯と牧草地が広がる一帯を歩きます。山頂部では、ハンマー・スプリングスの一帯とその向こうに広がるパノラマ風景を満喫できます。 ウッドランド・ウォーク(Woodland Walk)は簡単に歩ける人気のトラックで、町からジョリーズ・パス・ロード(Jollies Pass Road)を1kmほど行った場所から始まります。このコースは楽しみながら気軽に歩くことができるので、家族での散策に向いています。典型的な森林地帯や牧草地帯を抜けてベイマツやポプラ、セコイアといった外国種の木々が茂る森林の中を歩きます。また、小川やフラックスの生える湿地帯、沼などでは、鳥や水生動物の姿も見ることができます。