滝と海洞、岸壁、岬が次々と現れるカトリンズは自然と散策の好きな方にとって楽園のような場所です。
カトリンズには素晴らしい滝がいくつもあります。最も有名なのはプラカウヌイ滝(opens in new window)で、豊かな緑の中、20mの落差を3段になって流れ落ちています。オワカとインバーカーギルを結ぶ主要道路から脇道に入り、少し歩くだけでアクセスできます。
すぐ近くにあるホースシュー滝とマタイ滝(opens in new window)も小さめながら美しい滝です。そこから南西方面にあるマクリーン滝は落差が22mあります。カトリンズ・コンサベーション・パークから往復40分、ウォーキングを楽しみながら見に行くとよいでしょう。加えて、コロプク滝もとっておきの場所のひとつです。チャスランズ・ハイウェイ沿いに出ている看板が目印になります。
カトリンズ・リバー-ウィスプ・ループ・トラック(opens in new window)の一部を成すこのコースは整備状態が良好で、急流や絶景、珍しい野鳥、ささやかな野生のランなどを見ながら歩けます。オワカとパパトワイの中ほどに位置するタワヌイのキャンプ場の近くから出発し、カトリンズ川沿いのブナの原生林を進みます。所要5時間の本格的な道のりですが、モフア(キイロモフアムシクイ)やライフルマン(ミドリイワサザイ)といった貴重な野鳥を見る機会に恵まれるでしょう。運がよければ、パラキートも姿を現すかもしれません。コケ、シダ、地衣類の緑に覆われた地面の美しさにも目を向けてみてください。
途中4ヵ所に吊り橋があります。アクセス地点は複数あるので、短時間で部分的に歩きたい場合も簡単に調整できます。
トンネル・ロックス景観保護区内にあるジャックス・ブローホール(opens in new window)も見ごたえのある景勝地です。海から200mの場所にある深さ55mの穴は地中の洞窟とつながっています。満潮の時間帯にうねりが入ると、洞窟に押し込まれた海水が勢いよく噴き上がります。
ウィルキー湖は鏡のような美しい湖です。遊歩道の始まりにある立派なポドカープの森林と湖畔の湿地に、再生した森林の生命力が感じられるでしょう。心安らぐ緑の中、夏になると、ラタが真っ赤な花をつけます。
ウィルキー湖のすぐ近くにある湿地帯にはボードウォークが設置されていて、大自然の形成した円形劇場に囲まれたような体験ができます。どことなく神秘的な雰囲気なのは、マオリの人々のタプ、つまり聖地だからかもしれません。