ニュージーランドの最初の首都があった美しいベイ・オブ・アイランズから、活気ある現在の首都ウエリントンまで、北島を縦断する旅はいかがですか。
南下していく間に、史跡や静かなビーチ、ドラマチックな地熱地帯などの見どころがあります。賑わう大都市オークランド、クリエイティブな雰囲気のコロマンデル、マオリ文化あふれるロトルア、そして各地のグルメとワインを楽しみながら進みましょう。
海辺の町フィティアンガはコロマンデルの必見ポイントを巡る拠点として理想的です。
絵画のような景勝地、カセドラル・コーブは『ナルニア国物語:カスピアン王子の角笛』に登場して注目されました。 ホット・ウォーター・ビーチは砂浜から天然温泉の湧く名所です。干潮の前後2時間以内に穴を掘ると、自作の温泉が楽しめます。コロマンデルには広大な海洋保護区が2るあり、シュノーケルやダイビングも盛んです。
南へ向かう道の途中、海辺の町ファンガマタとドラマチックなカランガハケ峡谷を通ります。カランガハケ・ゴージ・ウォークウェイは地域の金鉱の歴史を伝える興味深い遊歩道です。金鉱の町ワイヒを過ぎ、緑豊かな牧草地帯を進むとマタマタに到着します。
その風景を目にすると、ピーター・ジャクソン監督が『ロード・オブ・ザ・リング』と『ホビット』3部作の撮影にこの地を選んだ理由がわかるでしょう。ホビット村映画セットでは、ピーター・ジャクソン監督がどのようにして物語の世界をいきいきと再現したかを知ることができます。ここからロトルアまでは車ですぐです。
車を運転しない場合
タウランガに1泊することになります:4時間 | フィティアンガ~タウランガ 1時間25分 | タウランガ~ロトルア
ロトルアは地熱活動の活発な土地で、至るところで蒸気が立ち上っています。沸き立つ泥の温泉から間欠泉まで、あらゆる活動を見ることができます。
ロトルアはアドレナリン満載のアドベンチャーも豊富です。バンジージャンプやマウンテンバイク、ゾーブなど、様々なアクティビティで遊べます。ファカレワレワ森林公園のレッドウッド・ツリーウォークへ行くと、樹幹部の新鮮な視点から緑に親しむことができます。
一日の締めくくりにはポリネシアン・スパの温泉へ。マオリ特有の伝統文化を紹介するテ・プイアやミタイ、タマキ・マオリ・ビレッジなどへ出かけてもよいでしょう。
タウポに至るルートには、珍しい火山性地形が点在しています。途中で脇道に入ってオラケイ・コラコの地熱公園へ行くと、間欠泉、シリカのテラス、泥が沸騰するクレーターなどが見られます。その他にも、フカ滝や世界に誇るゴルフコース、ザ・キンロック・クラブなどがあります。
タウポ湖はニュージーランド最大の湖で、フライフィッシングにぴったりの場所です。ウォーター・スポーツも盛んなので、時間があればクルーズに出かけたり、カヤックのツアーに参加してマオリの彫刻が施されたマイン・ベイの岩壁を見に行ったりして、歴史に触れてみてください。
タウポとネーピアを結ぶ道では素晴らしい眺めが楽しめます。険しい丘陵地、美しい渓谷、なだらかな平原、広大な眺めなど、あらゆる風景を目にすることができます。タラウェラの温泉は良い休憩場所になります。ワイアタルアの滝が良く見える展望ポイントにも立ち寄るとよいでしょう。
ネーピアは特徴ある建築で有名な街です。1931年に発生した壊滅的な地震の後、中心部が当時の建築様式で再建されたため、今では世界でも有数のアールデコ建築の街並みで有名になっています。市街地から離れてブドウ園を巡るのもおすすめです。セルフドライブのほか、運転手付きのツアーやサイクリングツアーが利用できます。キッドナッパーズ岬のカツオドリの営巣地まで足を伸ばしてもよいでしょう。
この日は北島でも有数の魅力的な地方都市を通ります。マスタートンの手前にあるプカハ/マウント・ブルース野生動物保護区は自然愛好家なら見逃せないスポットです。カータートンではパウア貝を使ったお土産が手に入ります。グレイタウンには、ヴィクトリア朝時代の美しい建造物と、趣のある博物館があります。
小規模ワイナリーが25ヶ所もあるマーティンボロは、とびきりのワインとグルメ、高級B&Bが魅力です。大半の見どころへ中心街の広場から徒歩でアクセスできるのも便利です。
車の運転をしない場合
パーマストン・ノースで1泊することになります。:3時間 | ネーピア~パーマストン・ノース、3時間55分 | マーティンボロ~パーマストン・ノース
マーティンボロを出発し、リムタカ山脈を越えていく間、方々を見渡せる素晴らしい眺めが楽しめます。自転車に乗る人は、リムタカ・サイクル・トレイルを走ってみたくなるかもしれません。昔、鉄道が走っていたコースは丘陵地を越えてウエリントンに通じています。
ウエリントンは様々な文化や多彩な魅力がコンパクトにまとまった都市です。ハーバーと丘陵地の間に位置する中心街は徒歩で散策するのが一番です。ウエリントンを訪れたなら、国立博物館テ・パパは必見です。その他の見どころとしては、ケーブルカー、国会議事堂、ジーランディア、ウェタ・ワークショップなどが有名です。ダンス、演劇、音楽の演奏会も多く、ニュージーランドの旅の締めくくりにふさわしい過ごし方ができるでしょう。
ニュージーランドで車を運転する前に知っておきたい重要なポイントを確認しましょう。