一方に広大な海、他方に静かな入り江があるこの巨大な砂嘴に立つと、印象の異なる対照的な風景が楽しめます。
フェアウエル・スピットは1930年代から鳥類保護区として守られており、90種類以上の野鳥のすみかとなっています。バー・テイルド・ゴッドウィット(オオソリハシシギ)、ノット(コオバシギ)、カールー(ダイシャクシギの一種)、ウィンブレル(チュウシャクシギ)、ターンストーン(キョウジョシギ)など、ここで夏を過ごすため北半球との間の12,000kmを飛んでくる渡り鳥もたくさんいます。砂嘴にはカツオドリのコロニーもあります。
フェアウェル・スピットの最初の灯台は1869年に建てられ、付近を航行する船を導いてきました。当初は周囲に緑がなく、灯台守は砂を含んだ風に悩まされたということです。やがてある灯台守が船便で少しずつでも土を取り寄せることを思いつき、防風林になる木を植えました。この樹木は今も動く砂から灯台を守っており、日中往来する船にとって目印となっています。
フェアウェル・スピットの魅力を満喫するなら、4WDサファリが最適です。最寄りの町、コリングウッドに催行業者があります。